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私は「うつ依存症」の女 [映画]

映画『私は「うつ依存症」の女』を観た。作家エリザベス・ワーツェルの自伝小説を映画化。エーリク・ショルビャルグ監督作品。

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教育熱心な母のもとで育ったリジーは、晴れてハーバード大学に入学。彼女は才能のあるライターとして将来を嘱望されていた。母の過度な期待や音信不通の父との関係、そして以前から悩まされているうつ症状など、精神的負担を抱えるリジー。彼女は、ルームメイトのルビーと仲良くなり、ローリング・ストーンズ誌から執筆を依頼されるなど、大学生活を順調に送っているように見えたが・・・・。
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正直、おもしろい作品ではない。だけど、自伝を映画化したストーリーだけに、その内容には重みがあり、身につまされる。実際のうつ病患者がみんなリジーのようではないと思うけれど、彼女の抱える不安、苦しみ、怒り、自己嫌悪などなど、が観ていてイタイくらいに伝わってくる。不安を抱えることは誰でもある。ずっと一緒だった母親と離れ、突然目の前に広がる輝かしい大学生活。期待と不安。新しい環境になじめず、焦る気持ち。彼女はいつしか酒とドラッグに溺れ、自分自身を見失い、精神的に追い詰められてゆく。しかもいちばん追い詰めてるのは自分だと気がつかずに・・・・。精神的に安定したいがために周りに依存し、自分を愛してくれる人に対して不満と猜疑心を抱き、傷つけ、振り回し、そのことで自己嫌悪に陥る。その繰り返し。泥沼。ちなみに原題にもなっている“プロザック”とは、現在広く処方されている抗うつ剤のこと。リジー役のクリスティーナ・リッチはもちろん迫真の演技でよかったけど、ジェシカ・ラング、アン・ヘッシュなど、配役がなかなかよかった。


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