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ネバーランド [映画]

映画『ネバーランド』を観た。永遠の名作“ピーター・パン”誕生にまつわる物語を描いた作品。監督はマーク・フォースター。

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1903年のロンドン。新作の不評で気落ちしていたジェームズ・バリは、愛犬と散歩に向かった公園で若い未亡人のシルヴィアと彼女の4人の幼い息子たちと出会う。少年たちと仲良くなったジェームズは、中でもどこか冷めた物言いで少年らしさの見られない三男のピーターにを気に掛けるようになる。やがてジェームズとシルヴィア親子との交友が深まっていく一方、ジェームズの妻メアリーは疎外感を強め、夫婦の仲は悪化していく。そんな中、ピーターに自分の少年時代を重ねて見るようになったジェームズは、その思いを新作劇の中で表現しようとする。
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誰もが知っている『ピーターパン』の物語がどのようにして生まれたのか、それがこの作品の大きな流れではあるのだけれど、そこにはファンタジーだけではなく、生と死、夫婦間のビミョーな温度差、家族の絆などが描かれている。幼い頃、兄に先立たれたバリ。夫に先立たれたシルヴィア。父を失い、また母を失うのではとの不安を胸に秘める子供たち。死んだ者たちは年を取らないことから、大人にならないピーターパンは死者の象徴であり、ネバーランドは死者が行き着く世界ともとれる。それがストーリーの中にうまく組み込まれていて、ファンタジーではあるけれど、ファンタジーだけではない、とてもリアルな人間の根源みたいなものを感じた。鮮やかな色彩もとても印象的だった。ジェームズ・バリを演じたジョニー・デップはやっぱりさすがとしか云いようがない。大人になりきれないオトナであるバリを自然に演じていた。シルヴィアを演じたケイト・ウィンスレットもなかなかよかったと思う。そしてピーターを演じたフレディ・ハイモア。子役ながらすばらしい演技力だった。


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クリス

こんばんは。
私もこの映画、大好きです。ファンタジー物語>ピーターパン ですが、そこから子供に人生とは-ということを教えている気がして。何度となく観たくなります。演技者が揃っていて見ごたえがありますよね。
by クリス (2007-03-13 23:21) 

あっこ

蟻銀さん、
nice!&コメントありがとうございます。
はじめまして~。こんばんは~(^^)
私もこの作品、とても好きです。ファンタジーだけのストーリーだった
らきっとつまらなかったと思うんだけど、ちゃんとリアルな部分も
描かれていて、子供にも大人にも観てもらいたいと思う作品です(^^)
by あっこ (2007-03-14 00:32) 

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