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死ぬまでにしたい10のこと [映画]

映画『死ぬまでにしたい10のこと』を観た。イザベル・コヘット監督作品。

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23歳のアンは、母親の家の裏庭にあるトレーラーハウスで夫と幼い2人の娘と暮らしていた。ある日、彼女は突然腹痛に襲われて病院に運ばれる。そして検査の結果、医師から余命2ヵ月の宣告を受ける。若さのせいでガンの進行が早く、すでに全身に転移してしまっていたのだ。アンはこのことを誰にも打ち明けないと決意し、ノートに死ぬまでにしたいことを書き、それを一つずつ実行していく。
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ある日突然余命2ヶ月と宣告されたアン。彼女がその運命を受け入れ、自分が死ぬまでにしたいことのリストを書く、それまでの時間、彼女は何を考えたのだろう。誰にも打ち明けることなく、ひとりで決めて、それを実行に移す。その姿はとても冷静に見える。静かで淡々とした映像の中で、彼女はとても美しく、そして孤独・・・・。作品の雰囲気はいいと思ったけれど、彼女のとった行動には全く共感できなかった。彼女がもしもひとりで生きてる未婚の女性なら、自分のやりたいと思ったことを死ぬ前に全部やって死ぬのも理解できる。しかし彼女はひとりじゃない。親、友人、そして何よりも愛すべき家族、優しい旦那様とかわいい娘がふたりいるのである。カセットテープにメッセージを残したり、自分が死んだあとのことまで考えてるのに(このへんの行動がとてもせつない・・・・)、その一方で家族にウソをつき、裏切るようなことをする。自分がしたいことを優先させる。自分は死んじゃうから?その考え方はあまりにも自分勝手だと思ったし、たとえそうしたいと思っても、普通はするべきことじゃないでしょう。誰にも打ち明けないと決めたことも、彼女なりの思いやりだとゆうことはわかったけれど、あとでそのことを知ったとき、家族や友人はどう思っただろう。彼女のとった行動は、結局は周りの人たちみんなを傷つけることになったんじゃないかな。辛く苦しい場面をなしにしたところはよかったけれど、いろんな意味でリアルではなかったなと思った。実際にこんなふうにうまいこと自分のやりたいことをすべて実行して死を迎えられるヒトなんてそうはいないだろうと思った。


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