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デッドマン・ウォーキング [映画]

映画『デッドマン・ウォーキング』を観た。ティム・ロビンス監督作品。

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“希望の家”で働くシスター・ヘレンは死刑囚マシューからの手紙を受け取り、彼と接見する事になった。マシューは相棒と共に若いカップルを殺した罪で州立刑務所に入れられていた。ヘレンは特赦を得ようと弁護士の協力を仰ぐが嘆願は却下され、残るは州知事への直訴だけとなった。アドバイザーとしてマシューと会い、話をするうちに心を通じ合わせるようになるが、被害者の両親たちからは敵と見なされ非難を浴びるヘレン。結局上訴審も受け入れられず、マシューは処刑の日を迎えることになる・・・・。
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すごく考えさせられる映画だと思う。死刑がいいとか悪いとか論じる以前に、そこには被害者の家族の哀しみ苦しみ、さらには加害者の家族にも哀しみ苦しみが当然あり、そのどちらも深く重いもので、どちらが正解などと簡単に決められるものではない。私はキリスト教の信者じゃないし、宗教的なことはわからないが、シスター・ヘレンの愛はすごいなぁと素直に思った。それは傍目には偽善的とも映る行為だと思うけれど、マシューのことを最後まで人間として扱い、支え続けたその強い信念は美しく見えた。ヒトはとても愚かで、時には罪を犯す。それは当然許されることではない。罪には罰を。目には目を。とてもよくわかる。でも、そこで終わりだろうか。哀しみや苦しみは消えるだろうか。ひとつの罪は、まわりの人間たちを大きな哀しみと苦しみの渦に巻き込む。それがどうゆうことなのかを知ることができた作品だった。


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コメント 3

ken

そうなんですよ。
人間はとても愚かな生き物で、どうしても罪を犯してしまうんです。
それをどう受け止めるかが、大事な問題なんだと教えてくれる映画でした。
by ken (2007-08-09 00:50) 

あっこ

kenさん、
nice!&コメントありがとうございます。
あとTBもありがとうございます。
すごく考えさせられる作品ですよね。
どれが正解とかない問題だと思うし・・・・。
好きな作品のひとつです。
by あっこ (2007-08-09 21:01) 

あっこ

DSilberlingさん、
nice!ありがとうございます。
by あっこ (2007-08-12 22:57) 

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