青いパパイヤの香り [映画]
映画『青いパパイヤの香り』を観た。以前にも観ている。わりと好きな作品である。
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サイゴンのある資産家の家に、10歳の少女ムイが奉公人として雇われて来た。その家には優しい女主人と家出を繰り返す旦那、3人の息子たち、そして二階にこもりっきりのお婆さんがいた。一家は、生きていたらちょうどムイと同じ年になっていた娘を病気で失った不幸な過去を抱えていた。ムイは先輩女中に教えられ、一家の雑事を懸命にこなしていく。そんなムイを自分の娘のように感じる女主人。そしてムイは、ある日長男が連れてきた友人クェンに淡い恋心を抱く。
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光と影。幻想的で美しい自然を背景に、控えめでけなげなムイの美しさが瑞々しく輝いている。もうそれだけでいいと思わせる作品。ストーリーとか、正直なところどうでもいい。とにかくムイの内面から湧き出るような微かな笑みはため息が出るほど美しいのである。働き者で控えめで純真で一途で。いつも口元にふわりと微笑を浮かべているようなそんな女性であるムイは、私にとって永遠の憧れ。宝石や洋服で着飾るだけでは表現することのできない美しさが、ムイには確かにある。ぜひ女性に観てもらいたい作品。
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