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エクソシスト ビギニング [映画]

映画『エクソシスト ビギニング』を観た。レニー・ハーリン監督作品。

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第二次世界大戦末期。メリン神父は悪夢の様な事件を境に神への信仰を捨ててしまう。それから3年後、彼は考古学の知識を見込まれ、アフリカの教会遺跡発掘のためにある村へ派遣される。そこで少年ジョセフや医師のサラと心を通わせるメリンだったが、その頃からジョセフの周囲で異常な猟奇殺人や、不可解な自殺が次々と起こりはじめる。悪魔の存在を確信したメリンは、再び悪魔との対決に臨むが・・・・。
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『エクソシスト』1作目のさらに25年前とゆう設定。『エクソシスト』シリーズはわりと好きで全部観ている。ただのホラー映画とは違い、宗教的な内容が色濃く、世界史とかが好きなヒトじゃないとわかりづらいストーリーだと思う。私も難しいなぁと思った。善と悪=神と悪魔とゆう単純な図式だけではなく、もっと奥深いものを感じた。ほんと単純じゃない。ナチスドイツのユダヤ人迫害、イギリス兵対原住民の血で血を洗うような戦いなど、歴史的に見てもショッキングな出来事が作品中で描かれている。で、怖かったかといえば、まぁそれほどでもなかった。どちらかとゆうと気持ち悪かった。あと、音でビックリしたりとか。でも歴史的背景なども含めてよく作りこまれてるし、内容も興味深かった。


ディパーテッド [映画]

映画『ディパーテッド』を観た。『インファナル・アフェア』をハリウッドでリメイク。マーティン・スコセッシ監督作品。

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犯罪組織との繋がりを持つ自らの生い立ちと決別すべく警察官を志したビリー・コスティガン。一方、マフィアのボス、コステロによって育てられ、警察に送り込まれたコリン・サリバン。やがてコリンはマフィア撲滅の最前線に立つ特別捜査班に抜擢され、コステロを標的とした捜査活動に加わり、ビリーはその優秀さを買われ、マフィアを内部から突き崩すべくコステロのもとへ潜入するという極秘任務を命じられる。二重生活を送るビリーとコリンだったが、ついに警察、マフィア双方ともに内通者の存在をかぎつけ、2人は窮地に追い込まれていく。
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『インファナル・アフェア』がよかっただけに、最初はすごく違和感を感じたし、ごちゃごちゃとした雑多なストーリー展開になかなかのめり込めなかったが、中盤あたりからこれはこれでありかもと思い始めた。まず、『インファナル・アフェア』とはまるで違う。ストーリーの大筋は確かに同じだけれど、これは別物であるとゆうことを前提に観ることをオススメする。ビリーはヤンではないし、コリンはラウではない。『ディパーテッド』はやはりハリウッド的。オリジナルより派手だし、宗教的な『インファナル・アフェア』に対してこちらは俗物的な印象。それがいい悪いではなくて、この作品には合っていると感じた。キャストもいい。ビリーを演じたレオナルド・ディカプリオも繊細さがにじみ出るような演技でよかったし、コリンを演じたマット・デイモンもいかにも優秀で出世欲の塊とゆう雰囲気がよかった。コステロを演じたジャック・ニコルソンはほかの役者じゃ絶対あそこまで演じきれないだろうとゆう存在感ある演技をみせてくれたし、マーク・ウォールバーグもマーティン・シーンもよかった。つかなにげにキャスト豪華だし。ラストは賛否両論だろうなと思うけれど、スコセッシらしさが感じられて個人的にはありだと思った。


トランスフォーマー [映画]

昨日は1日、映画の日(1000円で観られる)ってことで、
映画『トランスフォーマー』を観に行った。マイケル・ベイ監督作品。

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ある日、中東カタールの米軍基地に未確認ヘリコプターが着陸、突然ロボット型へと変形し無差別に攻撃し始める。また、飛行中の米国大統領専用機エアフォースワン内に何者かが侵入し、機密情報がハッキングされる。ただならぬ状況と判断した政府は、内密に分析と対策に取り掛かる。高校生のサムは父親から車を買ってもらう。その車はある日ロボットへ変形し、やがて同じようなロボットたちがサムの目の前に姿を現わす。彼らは地球に落ちた“キューブ”というものを探し求めており、サムがそのカギを握っているというのだが・・・・。
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トランスフォーマー自体をよく知らなかったのだが、観てみたら、何なんだろうこの懐かしさって感じだった。たぶん小さい頃からロボット系のアニメとか観てたヒトだったら同じように感じるのではないかと思う。映像はものすごい迫力で、CGもここまできたかとゆうくらいに最新の技術てんこもりの映像。なのに、なんだかとても懐かしくてぐっとくる映像の数々なのだった。ずっとずっとアニメで観ていて、いつかこれが実際に動くところを観てみたいと思っていた人間にとっては、まさに思い描いていた夢そのまんまみたいな。ガシャコンガシャコン(この音がいい)と変形(しかもスピード感がまたすごい)するその姿に素直に感動する。こんなのほしーって思う(笑)。ストーリーは大雑把で、つっこみどころも満載だし、正直よくわからないところもたくさんあったのだけど、そうゆうのをなしにしてただ単純におもしろいと思える作品だった。


ウルトラヴァイオレット [映画]

映画『ウルトラヴァイオレット』を観た。

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21世紀末、新種のウィルスが蔓延。感染した人間は“ファージ”と呼ばれ、超人的な知能と運動能力を身につけるが、感染後わずか12年で命を落とす運命にあった。ファージの能力を恐れた人間たちは、彼らの根絶を企てる。追い詰められたファージは地下組織を結成、人間政府との激しい抗争を繰り広げる。やがて政府はファージ絶滅の切り札となる最終兵器の開発に成功する。ファージ側は、最強の殺し屋ヴァイオレットを送り込む。
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アニメを観ているような、ゲームをやってるような、そんな感覚の映像。CG使い過ぎだろ。しかもヘンにぼやかしてたり色を強調したり、編集もわざと凝ってみたり・・・・。映像にリアルさがない。アクションはすごいし、ヴァイオレットを演じたミラ・ジョヴォヴィッチはかっこよかったけど、見所はそこだけみたいな作品。ストーリーなんてとってつけたみたいなストーリーだし。逆をいえば、そうゆうコテコテのCGてんこ盛りみたいのが好きなヒトにはいいのかも。


デッドマン・ウォーキング [映画]

映画『デッドマン・ウォーキング』を観た。ティム・ロビンス監督作品。

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“希望の家”で働くシスター・ヘレンは死刑囚マシューからの手紙を受け取り、彼と接見する事になった。マシューは相棒と共に若いカップルを殺した罪で州立刑務所に入れられていた。ヘレンは特赦を得ようと弁護士の協力を仰ぐが嘆願は却下され、残るは州知事への直訴だけとなった。アドバイザーとしてマシューと会い、話をするうちに心を通じ合わせるようになるが、被害者の両親たちからは敵と見なされ非難を浴びるヘレン。結局上訴審も受け入れられず、マシューは処刑の日を迎えることになる・・・・。
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すごく考えさせられる映画だと思う。死刑がいいとか悪いとか論じる以前に、そこには被害者の家族の哀しみ苦しみ、さらには加害者の家族にも哀しみ苦しみが当然あり、そのどちらも深く重いもので、どちらが正解などと簡単に決められるものではない。私はキリスト教の信者じゃないし、宗教的なことはわからないが、シスター・ヘレンの愛はすごいなぁと素直に思った。それは傍目には偽善的とも映る行為だと思うけれど、マシューのことを最後まで人間として扱い、支え続けたその強い信念は美しく見えた。ヒトはとても愚かで、時には罪を犯す。それは当然許されることではない。罪には罰を。目には目を。とてもよくわかる。でも、そこで終わりだろうか。哀しみや苦しみは消えるだろうか。ひとつの罪は、まわりの人間たちを大きな哀しみと苦しみの渦に巻き込む。それがどうゆうことなのかを知ることができた作品だった。


X-MEN:ファイナル ディシジョン [映画]

映画『X-MEN:ファイナル ディシジョン』を観た。ブレット・ラトナー監督作品。

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プロフェッサーXの右腕だったジーンの死から立ち直れずにいるX-MEN。そんな中、ミュータントの能力を消去し普通の人間にすることのできる新薬“キュア”が開発される。“ミュータントのまま生きるか、それとも人間になるか”という究極の選択に、ミュータント社会は大きく揺れる。マグニートー率いるブラザーフッドは、キュア開発のカギとなる少年ミュータント、リーチの強奪に動き出す。一方、X-MENは人類とミュータントの全面戦争を回避しようと奔走するのだが・・・・。
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X-MENは結構好きなシリーズもので、今回も楽しみにしていたのだが、なんと今作は監督が前2作と違うヒトなのだった。なんとなくショック。実際に観ていて思ったのだが、前2作の流れは今作には受け継がれていなかった・・・・。いいんだ、それで・・・・。でもだからといって楽しめなかったわけではなく、今作は今作でおもしろかったし、ちゃんと楽しめる内容になっていた。たぶん前2作を観ていても観ていなくても楽しめると思う。登場人物が多すぎてそれぞれのキャラクターの個性が活かしきれてなかったのが残念だったけど、ウルヴァリンとストームはかっこよかったし、ミスティークの素顔など、見所もたくさん。主要キャラがそんなあっさりと死んじゃうのかよとガックリする場面もあるが、展開が速く、悩むことなくストーリーを追うことができたので、娯楽作品としてはよかったと思う。あ、あとエンディングの最後まで観ることをオススメします。つーか、このシリーズは続くのか?


SAW3 [映画]

映画『SAW3』を観た。監督は2作目と同じくダーレン・リン・バウズマン。シリーズの生みの親ジェームズ・ワンとリー・ワネルは原案と製作総指揮を担当。

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次々と起こる残酷な殺人ゲーム。またしてもジグソウの仕業なのかと疑う女刑事ケリーは、独自に検証を始めるが・・・・。一方、女性外科医リンが何者かに誘拐される。リンが目覚めると、目の前には瀕死の殺人鬼“ジグソウ”が横たわっていた。アマンダがリンにルールを伝える。それは、ある男に仕掛けたゲームが終わるまで、ジグソウを延命させること。ジグソウの心臓が止まれば、リンの首に巻かれた爆弾も爆発する──。その頃、食肉工場の地下室で一人の男が目を覚ます。彼はひき逃げで最愛の息子を失った父親ジェフ。彼はそこで鎖につながれた3人の男女を目撃する。一人はひき逃げを目撃しながら法廷で証言しなかった女。もう一人は、犯人に軽い罰しか与えなかった判事。そして最後に、愛する息子をひき殺した男。ジェフは、この3人の運命が自分にゆだねられていることを知るのだった・・・・。
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とにかく痛くてグロくて残酷なシーンがこれでもかと続く。もういいかげんにしてくれよと思いはじめる頃、ようやくすべてのストーリーが見えてくる。1と2を観ているヒトならこの作品の真のストーリー、ジグソウの仕掛けたゲームの意味がどこにあるのかがわかり、おーと思うかもしれない。でも、1と2を観てないと何がなんだかわからないかも。この作品のストーリーはひとつではない(詳しく書くとネタバレになるので書けないが)。複数のストーリーが複雑に絡み合い、ラストまでもつれながらもちゃんと完結させてるとこはやはりスゴイと思う。ただ、やはり1のような心理戦はなく、犯人もわかっているだけに謎解きのおもしろさみたいのはない。それでもやはりこのシリーズの持つ独特の雰囲気、ラストへの持っていき方はうまいと思わせる内容ではあったと思う。


インファナル・アフェアⅢ 終極無間 [映画]

映画『インファナル・アフェアⅢ 終極無間』を観た。三部作の最終章。監督は引き続きアンドリュー・ラウとアラン・マック。

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潜入捜査官ヤンの殉職から10ヵ月後、内務調査課へと戻ってきたラウ。警察官として生きる道を選んだ彼は、事件以来、自らの手で警察内部にいる残りの潜入マフィアを次々と殺害していた。そんな彼の前に保安部のエリート警官ヨンが立ちはだかる。ラウは、ヨンに対し潜入マフィアではないかとの疑いを強め、彼の身辺を調べ始めるのだが・・・・。
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ストーリーが過去と現在を行ったり来たりするので、ちょっとわかり辛いなぁと思った。1作目、2作目と比べるとややパワーダウンした印象もある。ラウが精神的に壊れていく様子が手に取るようにわかり、物悲しい。正反対の世界で生きていたヤンとラウ。しかし置かれている立場(潜入しているとゆうこと)は同じで、たぶんギリギリの精神状態だったのだろう。全く違うように思えた2人が、実はとても似ている存在だったのだとゆうこと。ラウはそのことを無意識のうちに感じ、警官になりたいとゆう強い思いと共に、いつしか自分がヤンであると思い込み始める。哀しいストーリーだなぁと思った。


インファナル・アフェアⅡ 無間序曲 [映画]

映画『インファナル・アフェアⅡ 無間序曲』を観た。『インファナル・アフェア』の続編。監督は前作に引き続きアンドリュー・ラウとアラン・マック。

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1991年、香港マフィアの大ボス、クワンが暗殺された。造反を目論む4人のボスたち。唯一静観を続けるサム。実はこの暗殺は、サムの妻マリーがサムの知らぬ間に手下のラウへ命じたものだった。そんな彼女に叶わぬ恋心を抱くラウは、サムによって警察学校へ送り込まれる。一方、組織犯罪課のウォン警部は、クワンの私生児であることが発覚して警察学校を退学処分になったヤンを組織へ潜入させることにする。
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この作品はⅡだけれど、前作よりも過去に遡り、若い頃のラウとヤンの話。若い2人がどのようにしてスパイの道に足を踏み入れていったかが丁寧に描かれている。うん。おもしろかった。アンディー・ラウとトニー・レオンが出ていないのかぁとちょっと残念に思っていたが、エディソン・チャンとショーン・ユーも繊細な演技ですごくよかった。ウォン警部を演じたアンソニー・ウォンとサムを演じたエリック・ツァンもよかったし、マリーを演じたカリーナ・ラウも妖艶で印象に残る演技をしていた。とにかく登場人物が多く、人間関係も複雑。しかも展開もスピーディーなので、頭を整理しつつ緻密なストーリーに酔いしれた。


パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド [映画]

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』を観た。世界中で大ヒットを記録したシリーズ3部作の完結編。ゴア・ヴァービンスキー監督作品。

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デイヴィ・ジョーンズの心臓を手中に収め強大な支配力を得た東インド貿易会社のベケット卿は、次々と海賊たちを撃破、ついに海賊の時代は終焉を迎えようとしていた。そこで海賊たちは、最後の望みである9人の“伝説の海賊”を招集することに。その9人のひとりは溺死した船乗りが沈む永遠の地獄、“デイヴィ・ジョーンズ・ロッカー”に囚われているジャック・スパロウだった。やがてウィルやエリザベスたちは、ティア・ダルマにより死からの生還を遂げたキャプテン・バルボッサと共に、ジャック救出に向かうのだが・・・・。
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3部作の完結編ってことで期待して観に行ったが、正直ビミョー・・・・。相変わらず笑えるところはちょこちょこあって、1作目、2作目とちゃんとストーリーを追って理解していれば楽しめると思う。あの時こうなったのがこうなったかーみたいな、いろんな伏線がちゃんと作品の中に盛り込まれていて、見事にそれを完結に導いている。アクション・シーンも前回よりさらにパワーアップしていて、見応えあり。なのだが、ストーリーを膨らませ過ぎて収拾がつかなくなったような・・・・。いろいろとサブ・ストーリーがあり過ぎてメインのストーリーがすっきりしないし、わかり辛い。かなり駆け足状態で進んでいくので、頭の中で整理しながら観ないとついていけないかも。詳しくはネタバレになっちゃうので書けないが、おいおい、それはないだろーと云いたくなるようなシーンも多々あって、細かいところを気にしだすとキリがないが、それなりに楽しめる作品にはなっているので、あまり深く考えずに楽しめばいいのかも。ジョニー・デップが演じたジャック・スパロウはもちろんかっこよかったけど、個人的にはもっと活躍してほしかったなぁ。前半は囚われてて出てこないこともあり、ジャックの出番が少なかった気がする。たくさんジャックが出てきたシーンもあるけど(笑)。オーランド・ブルームが演じたウィル・ターナーは、いちばん成長したキャラクターだと思う。キース・リチャーズはその存在感だけで最高だった。あ、あと、1作目と2作目を観ている方なら知っていると思うが、この作品もエンドロールのあとに続きがあるので、最後まで観てほしい。


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